◎笠松商店街「淡路屋」
まずは兵庫区笠松通りにある「淡路屋」によってみた。たこ焼き十個三百円(五個百五十円)。出汁につけソースを塗った神戸たこ焼きが出てくる。懐かしい味。具はタコのみであったようである。およそ三十五年以上ぶりでたこ焼きを食べたように思う。懐かしい味。かつて食べるのは近所の磯田と言うたこ焼きやであったかと思うが、味噌汁碗にたこ焼き四つほど。

淡路屋との違いは具はタコに加えコンニャクなども使っていたと思う。また出汁につけて出てくるが、ソースは自分でかけ、またいりこ粉(鰹の粉であったかもしれない)をかけて食べると言う点が少し違っていた。

後でまた母もゆきたいと言うのでいってみて、一緒にたこ焼きを再び食べた。ホットココアも頼む。百五十円。店の人に聞くと創業者の方が二階から降りてこられた。御歳85歳になられるおばあさんであるが、まだお元気のご様子。およそ50年前に始めたと言うからまさに半世紀である。現在はお孫さんがやってくれていると言う。とにかくこのような店が50年続くことがすごい。実家近くの店が全て廃業してしまったことと比べてまさに奇跡である。

営業は7時〜19時であると言う。これも本当にすごいことである。

「淡路屋」前は良く通るので再びよって二代目の話しを窺うと我と中学校が同じであった。話しによるとタコ焼きは三代目が平成6年位に始められたそうであり、となると13年位となる。40年前のタコ焼きの系をそのままと云う事ではどうもないようである。神戸古典タコ焼きについてはいま少し調査してゆきたいと思う。

薦められてアップルを呑んでみた。100円なり。こんなものを呑むのは40年ぶりである。「無果汁」と堂々と書いている所が素晴らしい。濃縮ではあるが、100パーセント天然リンゴ果汁の一リットルバックが99円ショップで売っている時代にこんなものが未だにあることは真に貴重である。

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