★「ひあしあめ」研究その2
懐かしい「ひやしあめ」は神戸でもみる事とない……と思っていたら近くの吉田町のコンビニにおいてあった。と思って他のコンビニを見てみてるとおいていない。やはり珍しい存在であることは事実である。このコンビニは千円ほどの四合瓶大吟醸酒もおいてあり、中々あか抜けしている。ともあれ早速購入して飲んでみたが、これは少し「?」である。良くラベルを見て成分を調べると理由が判明した。これでは日本酒で言えば三倍増酒か合成酒のレベルである。色付け砂糖水を飲んでも仕方がない。出来れば大吟醸レベルの「ひやしあめ」が飲みたいものである。
昔の記憶を辿ると新開地の下にある稻荷市場の「ふじわら」の「ひやしあめ」が中々美味しかった様に思う。

★「ひあしあめ」研究その一
神戸で子供の頃に飲んでいた「ひあしあめ」も不思議な飲み物であって、先ずは懐かしい。勿論他にも懐かしいと言える飲み物はある事はある。「アップル」や「ラムネ」などなど。神戸の地で「アップル」「ラムネ」は久しぶりに飲んだが確かに懐かしいが、しかしそれだけのもの。実際的には余りよい飲み物とは言えない。余り子供に飲ますものでもないだろう。ラムネはともかく「アップル」はやり宜しく内容に思われる。しかしそのような中で古傳の「ひあしあめ」は中々の飲み物で、今日神戸では殆ど出逢えないのが不思議である。これは実を言えばその本質は良質の自然食品であり、ある意味健康飲料である。我は基本的には「健康食品」的なテーゼを否定する立場あり、この様なものは存在しないが積極的な不自然、不健康食品の逆という意味での「健康食品」であるとは思う。つまり本来の「ひあしあめ」は化学薬品的な添加物で造った不自然飲料ではないという事であり、実際身体に良い成分が多く含まれていると言える。是のような良いものが失われたのは不思議であるが……その根本理由も含めて探求してゆこう。

根本理由
今日の関西圏で殆ど見受けられない根本理由は余りにも紛い物が多かったのがその根本理由なのではなかっただろうか。本来の「ひあしあめ」は良質の自然食品であるが、現実的には多くの紛い物が多く、その実態は人工不自然飲料であるものが多い。
昔々はともかくかつての神戸でも本物と偽物があっただろう。大体はその中間段階のものだっただろう。

本来の「ひあしあめ」
本来「ひあしあめ」は麦芽米飴と生姜で造られものであるが、この様なちゃんとした本当の「ひあしあめ」に出逢う事は今日ではかなり難しく、多くは澱粉から工業的に造った水飴や砂糖を原料にしている場合が多い。本当の「ひあしあめ」が今日あるかどうかは不詳でこれら少し追求してゆきたいと思う。
とにかく本物の本物は中々味わいであり、大変に良い飲料水であるのだから。

研究その二
神戸東山市場にヒアシアメを売っている店があった。売り方は正に昔風である。値段は50円。味も昔風。美味い。値段とその売り方、味、見事。感動したである。

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