三輪
長田商店街の地下の「三輪」にいってみる。八つで三百七十円。出来てきたのをみると驚いた事に碗にたこ焼き、レンゲにネギ入りの出汁がついてくる。これは明石焼き的であり少し変則。しかし碗に出汁を入れると同じ事である。出汁も玉も良い。青海苔と七味があったので両者をかけて食べてみる。出汁をすぐに少なくなったので次はソースをかけて頂く。この変化が神戸下町たこ焼きの醍醐味といえるだろう。しかし同じ神戸たこ焼きといっても色々なスタイルがあったものである。ここも割り箸で食べる。今の所「淡路屋」以外は皆箸を用いているわけである。
となりの地元の若い女性が二人で食べていたが、二人ともソースをかけず、また出汁もぶっかけずにつけて食べていた。となるとこれは明石焼きにかなり近くなりはしないだろうか。
ここまで来ると「神戸下町タコ焼き」をどう定義づけるのかと言う問題が浮上する。確かにこれは大変に難しい問題である。そして今の所イリコ粉 カツオ粉を振りかける所はでてきていない。この点少し物足りない感じがするのだが。ただここで初めて自分でソースを好みでかける所がでてきたわけである。

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