先ずは出汁のみで。鰹の効いた中々美味しい出汁。生地は確かに明石式に近い激辛ソースをつけて。中々美味しい。次にそれを出汁にいれて。美味しい。しかし激辛は少しやりすぎか。普通のソースに変えて出汁にいれて「神戸たこ焼き」にしてたべた。下町式ではないが、神戸たこ焼きと認定してよいだろう。ただ生地と板載せスタイルが明石式に近い事は気になる。しかしたこ焼きと明石焼きは「違うが違わない」実は決定的な差異はなく、そして神戸式とは大阪式と明石式の中間の生地という説もあり、という事になるとこの様なスタイルも神戸たこ焼きの一環としてあり得るとは思うのである。なによりも出汁とソースを同時に用いる事を提唱している店であり、神戸たこ焼きの名店の一軒であると考えて良いと思う。

○三宮「たちばな」
明石蛸を遣った神戸たこ焼きの店
少し勘違いしていた事がある。看板で「明石焼き」と認識しており、また商品見本も明石焼きに近いが、しかし厳密には「明石焼き」という文言は何処にもなく、これは「たこ焼き」の店である。看板に「明石の活たこ」を謳っており、よって勘違いをする場合があるが、中にいれる具は明石産であってもイコール「明石焼き」にはならない。やはりここはたこ焼き屋である。実際「神戸名物たこ焼き」と看板にある。
入店してみると、基本的にたこ焼きのみのみ店で、一人前四百八十円。
テーブルにはソースが二種。激辛と普通のもの。そしてここはお好み焼きなどがあるわけではなく、これはたこ焼き用のものである。
出汁碗と出汁どっくりが出てくる。しめしめ確かにやはり神戸たこ焼きに違いない。
板に載せたたこ焼きが出てくる。スタイルは明石焼き。そして生地も実はかなり明石焼きに近いものかと感じられた。という事は? ともかく食べてみよう。

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